ケルセチンはオートファジーを調節しDrp-1が媒介するミトコンドリアの断片化を誘導して、結腸直腸癌の5-フルオロウラシル感受性を高める
Quercetin Enhances 5-fluorouracil Sensitivity by Regulating the Autophagic Flux and Inducing Drp-1 Mediated Mitochondrial Fragmentation in Colorectal Cancer Cells
- 出典:
- Current Molecular Pharmacology
- 2024
- 17
- e270224227451
- DOI:
- 10.2174/0118761429283717231222104730
- 要旨:
- ケルセチンは結腸直腸癌にアポトーシスとオートファジーを誘導し、Drp-1が媒介するミトコンドリアの断片化を促進して、同細胞の増殖を阻害した。しかし、オートファジー阻害剤であるクロロキンの存在下ではケルセチンの細胞毒性が増強され、細胞保護的なオートファジーを示唆した。ケルセチンによるミトコンドリアの断片化は、結腸直腸癌の5-フルオロウラシル(5-FU)感受性を高めたが、保護的オートファジーの阻害で更に高まる可能性がある。