肺癌発症における翻訳後p53の修飾に対する、クルクミンとケルセチンの調節効果
Stimulatory effects of curcumin and quercetin on posttranslational modifications of p53 during lung carcinogenesis
- 出典:
- Human & Experimental Toxicology
- 2018
- 37
- 618-625
- DOI:
- 10.1177/0960327117714037
- 要旨:
- ベンゾ[a]ピレンを用いて肺癌発症のモデルマウスを作成し、クルクミン・ケルセチン・両者の組合せをそれぞれ投与した。いずれの投与もアセチル化されたp53の発現が有意に上昇したが、このアセチル体の発現はベンゾ[a]ピレンが抑制する。反対に、ベンゾ[a]ピレンはリン酸化されたp53を増大するが、クルクミン・ケルセチンともにリン酸化を阻害した。クルクミンとケルセチンはまた、カスパーゼを上昇しており、p53の翻訳後にアセチル化を促進し、リン酸化は阻害して、アポトーシスを誘導した。