若い高血圧自然発症ラットにおけるケルセチンの降圧効果: アラキドン酸代謝の役割
The Antihypertensive Effect of Quercetin in Young Spontaneously Hypertensive Rats; Role of Arachidonic Acid Metabolism
- 出典:
- International Journal of Molecular Sciences
- 2020
- 21
- 6554
- DOI:
- 10.3390/ijms21186554
- 要旨:
- 高血圧自然発症ラットにケルセチンを7週間投与した後、腎組織を調べた。高ドーズ(60 mg/L)および中ドーズ(30 mg/L)群では、降圧効果に加え、腎中の水溶性エポキシ分解酵素sEHが阻害されていた。また、高ドーズ群では、薬物代謝酵素CYP4Aの阻害も見られた。これらの酵素はアラキドン酸の代謝に関与しており、ケルセチンの降圧メカニズムとして、アラキドン酸の代謝阻害を明らかにした。