超音波照射で得た食物性脂肪酸とカゼインナトリウムから成るホストゲスト自己集合体は、ケルセチンの水分散性・安定性・生体アクセス性を向上する
Ultrasound-mediated host–guest self-assembly between different dietary fatty acids and sodium caseinate and their complexes improving the water dispersibility, stability, and bioaccessibility of quercetin
- 出典:
- Food Chemistry
- 2024
- 448
- 139054
- DOI:
- 10.1016/j.foodchem.2024.139054
- 要旨:
- 6種類の食物性脂肪酸を用いて、カゼインナトリウムと自己集合型複合体を作成した。得られた複合体は全て、ケルセチンの封入効率90%以上を示した。脂肪酸はケルセチン‐カゼインナトリウムの結合様式に影響を与えなかったが、結合安定性の増強に寄与した。ケルセチン‐脂肪酸‐カゼインナトリウム複合体はフリーのケルセチンと比べて、保存安定性が2.37倍、熱安定性が32.54 %、生体アクセス性が2.37倍に、それぞれ向上した。