ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンの新しい降圧作用は、腎摘出した高血圧ラットにおけるアンジオテンシン変換酵素/鉱質コルチコイド受容体/アンジオテンシン2型1受容体(ATR1)シグナル伝達経路の阻害を介して媒介される

Novel antihypertensive action of rutin is mediated via inhibition of angiotensin converting enzyme/mineralocorticoid receptor/angiotensin 2 type 1 receptor (ATR1) signaling pathways in uninephrectomized hypertensive rats

要旨:
左側腎摘出とL-NAMEで惹起した高血圧モデルラットを用いて、ルチンの降圧作用のメカニズムを研究した。ルチンの投与は、アンジオテンシン変換酵素(ACE)と鉱質コルチコイド受容体(MCR)の発現を低下させた。また、ポジコンで用いたACE阻害剤リシノプリルと同等の降圧効果を示した。よって、ルチンはACE/MCR系シグナル伝達を阻害するメカニズムを見出した。