ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

クプリゾンがマウスに誘発した多発性硬化症におけるルチンの神経保護効果

Neuroprotective effects of rutin against cuprizone-induced multiple sclerosis in mice

要旨:
クプリゾンで惹起した多発性硬化症のモデルマウスに、ルチン(50 or 100 mg/kg)もしくはフマル酸ジメチル(15 mg/kg)をそれぞれ投与した。その結果、多発性硬化症がもたらした運動機能障害・脱髄・脱髄に伴うグリアの活性化を顕著に改善し、酸化ストレスと炎症サイトカインの上昇を抑制した。ルチンの改善効果は用量依存的であり、特に100 mg/kgの高用量では、ポジコンとして用いたフマル酸ジメチルと同等の効果を示した。