ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはリポ多糖が誘発した炎症を軽減し、3T3-L1に分化した脂肪細胞におけるアディポネクチンの発現をSIRT1依存的に増強する

Quercetin declines LPS induced inflammation and augments adiponectin expression in 3T3-L1 differentiated adipocytes SIRT1 dependently

要旨:
3T3-L1に分化した脂肪細胞に、ケルセチン・リポ多糖・SIRT1選択的阻害剤EX-527、あるいは組合せを投与した。ケルセチンは細胞内の炎症性サイトカイン(IL-1β・IL-6・TNF-α)を減少し、アディポネクチンを増大した。しかし、EX-527の存在下ではケルセチンの働きが打消され、SIRT1依存的な作用であった。同細胞にケルセチン・リポ多糖・EX-527の組合せを投与すると、ケルセチンが働かないため、細胞毒性のみ観察された。