ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンの放出を制御する、pH感受性カルボキシメチルセルロース/デンプン/銅を添加したグラフェン量子ドットが基盤の二重ナノ乳濁液製剤

Formulation of double nanoemulsions based on pH-sensitive carboxymethyl cellulose/Starch copper doped carbon quantum dots for quercetin controlled release

要旨:
ケルセチンの水溶性の低さを解決すべく、pH感受性カルボキシメチルセルロースとデンプンを用いてナノ複合材料を設計した。さらに銅を添加したグラフェン量子ドットを加え、ケルセチンを担持した。その結果、粒径が151.57±37 nmで、ゼータ電位が38.8 mVのナノ粒子を得た。ナノ製剤は、ヒト由来膠芽腫細胞U87MGの生存率を48 %に減少した一方で、マウス由来線維芽細胞L929(正常細胞)の生存率は92 %であった。