ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはCOPD患者の気道基底細胞から上皮の再生を改善する

Quercetin improves epithelial regeneration from airway basal cells of COPD patients

要旨:
ケルセチン(2000 mg/day)を6カ月服用したCOPD患者7名とプラセボ群4名より、気管支ブラッシングにて気道基底細胞(BC)を採取して気液界面培養した。ケルセチン群由来のBCは、プラセボ群BCと比べて経上皮電気抵抗が顕著に高く(P<0.05)、E-カドヘリン(P<0.05)およびオクルディン(P<0.05)の発現も上昇して、バリア機能の改善を示唆した。ケルセチン群由来のBCはまた、HOXB2(P<0.05)およびELF3(P<0.05)のmRNA発現がプラセボ群BCより顕著であり、気道上皮を再生した。