ox-LDLが誘発したヒト臍帯静脈内皮細胞の損傷における、ケルセチンの抗酸化作用の根底にあるceRNAの調節メカニズム: PTEN/PI3K/AKTシグナル伝達経路におけるMALAT1の役割
CeRNA-based regulatory mechanisms underlying the antioxidant action of quercetin in ox-LDL-induced HUVECs damage: Roles of MALAT1 in PTEN/PI3K/AKT signaling pathway
- 出典:
- Food Chemistry Advances
- 2024
- 4
- 100665
- DOI:
- 10.1016/j.focha.2024.100665
- 要旨:
- ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVECs)をox-LDLで刺激すると、損傷を誘発した。ケルセチンの投与は、酸化ストレスを軽減して、HUVECsの生存率を48%から89%に回復した。MALAT1のノックダウンや miR-494-3pの過剰発現はケルセチンと同様に、HUVECsの生存率を改善した。長鎖ノンコーディングRNA(lnc RNA)であるMALAT1はmiR-494-3pに直接作用して、競合する内因性RNA(competitive endogenous RNA, ceRNA) として機能した。よって、ケルセチンの抗酸化作用の根底には、MALAT1/miR-494–3p/PTEN軸の調節がある。