ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

革新的なキトサン/ポリアクリル酸/MoS2ナノ複合材料で、pH応答性のケルセチン送達を強化する

Innovative Chitosan-Polyacrylic Acid-MoS2 Nanocomposite for Enhanced and pH-Responsive Quercetin Delivery

要旨:
W/O/W乳化法によりキトサン/ポリアクリル酸/MoS2ナノシートを合成し、ケルセチンを担持した。得られたナノ複合材料の粒径は484 nmで、ゼータ電位は44.3 mVであり、ケルセチンの封入効率は89%であった。ナノ複合材料はpH応答性を示し、96時間以内に酸性領域で97%、中性領域で68%のケルセチンを放出した。ナノ製剤はフリーのケルセチンと比較して顕著に、ヒト由来乳癌細胞株MCF-7の生存率を低下した。