モルホリンおよびピリジンで官能化したケルセチン誘導体を含む絹フィブロインナノファイバーにて、創傷治癒を効率化する
Fabrication of Quercetin-Functionalized Morpholine and Pyridine Motifs-Laden Silk Fibroin Nanofibers for Effective Wound Healing in Preclinical Study
- 出典:
- Pharmaceutics
- 2024
- 16
- 462
- DOI:
- 10.3390/pharmaceutics16040462
- 要旨:
- ケルセチンの8位にモルホリン側鎖を導入し、4位のケトンをピリジルヒドラゾンに変換して、2種類のヘテロ環を有する誘導体を合成した。得られた新規ケルセチン誘導体を絹フィブロインナノファイバーに添加して、皮膚修復への応用を検討した。ナノファイバー製剤は、6時間で40%のケルセチンを放出し、72時間で79%の放出を認めた。ナノファイバー製剤を作用させたマウス由来胎児線維芽細胞NIH3T3は、24時間以内に完全に遊走した。また、ケルセチン誘導体を含まない絹フィブロインナノファイバーと比べて、NIH3T3の増殖を大幅に促進した。