ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

PPARγを介してルチンはT細胞の酸化ストレスを阻害し、ループス腎炎を軽減する

Rutin alleviates lupus nephritis by inhibiting T cell oxidative stress through PPARγ

要旨:
Vivo: 自己免疫疾患モデルのMRL/lprマウスは、ループス腎炎を自然発症することが知られている。ルチンの投与は、腎組織における炎症細胞の浸潤を減少して、病変を改善した。血中においては、自己抗体と炎症サイトカインの低減を認めた。Vitro: ルチンはT細胞の酸化ストレスを軽減し、PPARγを活性化した。PPARγはNF-κBと相互作用してその核移行を阻害するため、ルチンがNF-κBを抑制して、炎症サイトカイン(IL-6・TNF-α・IL-17)の分泌を軽減したことになる。