ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

腸管神経系へのα-シヌクレインの病理学的影響は、抗酸化剤ルチンがin vitroで打消す

The antioxidant Rutin counteracts the pathological impact of α-synuclein on the enteric nervous system in vitro

要旨:
ルチンは酸化脂質を減少させ、中脳細胞と腸細胞の両方で細胞生存率を増加させて、A53T変異した活性型α-シヌクレインが惹起する神経毒性を抑制した。腸細胞では、活性型α-シヌクレインは神経突起伸長・シナプス小胞の数・チロシンヒドロキシラーゼ陽性細胞を顕著に減少させたが、ルチンはこれらを回復した。全ての実験で、ナノ化したルチンは、通常のルチンと比べて良好な結果を与えた。