ケルセチンは腸内微生物叢の恒常性を再構築し、脳の代謝プロファイルを調節して、予測不可能で慢性的な軽度ストレスが誘発したラットのうつ病様行動を制御する
Quercetin reshapes gut microbiota homeostasis and modulates brain metabolic profile to regulate depression-like behaviors induced by CUMS in rats
- 出典:
- Frontiers in Pharmacology
- 2024
- 15
- 1362464
- DOI:
- 10.3389/fphar.2024.1362464
- 要旨:
- 予測不可能で慢性的な軽度ストレスによるうつ様行動をケルセチンが改善することはよく知られているが、今回はメカニズムの解明に重点を置いた。腸内細菌叢の門レベルに関しては、ケルセチンは、ファーミクテス/バクテロイデス比を減少し、シアノバクテリアを増強した。属レベルでは、ケルセチンによる下方調節は6種であり、14種が上方調節された。メタボロミクス解析の結果は、ケルセチンによる解糖/糖新生・スフィンゴ脂質代謝・ペントースリン酸経路・補酵素A生合成の各代謝経路の調節が判明した。これらの経路の調節は、うつ病様および不安様行動の改善につながっている。