ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

α-グリコシルイソケルシトリンを経口投与した後の、マウス・ラット・ブタの便細菌叢の比較

Comparison of the fecal bacterial microbiota in mice, rats, and pigs after oral administration of alpha-glycosyl isoquercitrin

要旨:
α-グリコシルイソケルシトリンの腸内細菌叢への影響を調べた。マウスとラットにはα-グリコシルイソケルシトリンを1.5, 3, 5% (w/v)投与し、ブタには100, 300, 1000 mg/kg投与して、便サンプルを16S-rRNA遺伝子シークエンス解析した。その結果、αおよびβ多様性には影響がなかった。動物種に共通して、酪酸産出菌であるKineothrix alysoidesが顕著に上昇した。よって、α-グリコシルイソケルシトリンには、腸内の酪酸を増やす機能がある。