糖尿病性腎症におけるアトルバスタチンとケルセチンとの併用療法の有効性: in vitro研究
Biomedicine and pharmacotherapeutic effectiveness of combinatorial atorvastatin and quercetin on diabetic nephropathy: An in vitro study
- 出典:
- Biomedicine & Pharmacotherapy
- 2024
- 174
- 116533
- DOI:
- 10.1016/j.biopha.2024.116533
- 要旨:
- ラット由来腎近位尿細管上皮細胞NRK-52Eをストレプトゾトシンで刺激して、糖尿病性腎症の細胞モデルとした。アトルバスタチン・ケルセチン・両者の組合せを作用すると、細胞の生存率を回復すると共に、TGF-β・TNF-α・IL-6を低下して抗炎症作用を発揮した。DPPHラジカル消去活性は、ケルセチン単独と組合せに見られ、アトルバスタチン単独では活性を示さなかった。従って、腎保護における抗酸化作用には、ケルセチンのみが寄与している。