ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ラットのうつ様行動におけるケルセチンと運動の有望な相乗効果: 酸化ストレス・炎症・神経アポトーシス・オートファジーを標的とする効果

Potential Synergestic effect of quercetin and exercise on depressive like behavior in male albino rats: Targeting oxidative stress, inflammation, neural apoptosis and Mitophagy

要旨:
リポ多糖で惹起したうつ病モデルラットに、ケルセチンの投与もしくはトレッドミルによる運動をそれぞれ10日間継続的に施した。両処置とも、強制水泳試験および尾懸垂試験のスコアを顕著に改善して、うつ様行動を低減した。両処置とも、脳内の過酸化水素・マロンジアルデヒド・IL-1β・TNF-α・カスパーゼ-3・PINK1を低下して、酸化ストレス・炎症・アポトーシス・オートファジーを抑制した。セロトニンと脳由来神経栄養因子の回復にも、両処置は有効であった。以上の評価項目の全ては、ケルセチンと運動の併用処置が単独処置を上回り、相乗効果を示唆した。