ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

循環器を標的とする、カルベジロールとケルセチンを含むカチオン性ナノリポソームの鼻腔内送達

Intranasal Delivery of Carvedilol- and Quercetin-Encapsulated Cationic Nanoliposomes for Cardiovascular Targeting: Formulation and In Vitro and Ex Vivo Studies

要旨:
カルベジロールとケルセチンとカチオン性ナノリポソームで封じ込めた製剤は、鼻腔内にてin situゲルを形成した。120時間以内のin vitro放出率は、ケルセチンが18.78±0.57%、カルベジロールが91.38±0.93%であった。Ex vivo鼻透過性は、ケルセチンが96時間以内に75.09%であり、カルベジロールは48時間以内に全量透過して、カチオン性ナノリポソームと負に帯電した生体膜との相互作用が有利に働いた。静電相互作用はH9c2細胞への取込みを促進し、カルベジロールおよびケルセチンのナノ粒子(中性)に比べて細胞取込みが顕著に向上した。