ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

レボフロキサシンを担持したポリエチレンオキシド/キトサンとケルセチンを担持した乳酸-グリコール酸共重合体から成る、コアシェル型ナノファイバーによる火傷の治療

Levofloxacin loaded poly (ethylene oxide)-chitosan/quercetin loaded poly (D,L-lactide-co-glycolide) core-shell electrospun nanofibers for burn wound healing

要旨:
レボフロキサシンを担持したポリエチレンオキシド/キトサンが核を形成し、ケルセチンを担持した乳酸-グリコール酸共重合体(PLGA)が周囲を取り囲むコアシェル型ナノファイバーを合成した。すなわち、抗菌剤のレボフロキサシンがコア部分に存在し、抗酸化剤のケルセチンがシェル部分に存在して、両者を共送達するナノ製剤を設計した。両剤ともにナノファイバーから、168時間に渡り持続的に放出された。ラットの火傷部分にコアシェル型ナノファイバーを適用すると、滅菌ガーゼと比較して創傷治癒を著しく加速した。