ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

肝標的送達を目的とする、グリチルリチン酸で安定化されたケルセチンナノ結晶の調製とin vitro/vivo評価

Fabrication and in vitro/vivo evaluation of quercetin nanocrystals stabilized by glycyrrhizic acid for liver targeted drug delivery

要旨:
ケルセチンのナノ結晶を、2通りの方法(グリチルリチン酸 or ポロキサマー188)で安定化させた。両者とも粒径は130 nmで同等であり、ロッド形状も共通していた。ラットを用いる薬物動態試験にて測定された各パラメーターには、安定剤による違いを認めなかった。しかし、肝中濃度はグリチルリチン酸を用いたナノ結晶の方が顕著に高く、肝特異的なケルセチンの送達を実現した。