ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

成人のメタボリックシンドロームにおけるケルセチン摂取の効果: 無作為化対照試験のシステマティックレビューとメタ解析

The effect of quercetin supplementation on the components of metabolic syndrome in adults: A systematic review and dose–response meta-analysis of randomized controlled trials

要旨:
メタボリックシンドロームの成人患者を対象とするケルセチン摂取の効果を検証した無作為化比較試験20件、総被験者1,164名のデータを統合して、システマティックレビューとメタ解析を行った。その結果、ケルセチンの摂取は、空腹時血糖値(加重平均差: -1.03 mg/dL, 95%信頼区間: -1.87, -0.19, P=0.016)と収縮期血圧(加重平均差: -1.96 mmHg, 95%信頼区間: -3.11, -0.81, P=0.001)を顕著に低下した。一方、中性脂肪・HDL・ウエスト周囲長・拡張期血圧には、プラセボ群との間に有意差を認めなかった。