抗酸化物質とウレアーゼ阻害剤のスクリーニングとしての、Atriplex nitens Schkuhr抽出物の化学的プロファイリング・分子ドッキング・ADMETの予測
Phytochemical profiling, molecular docking and ADMET prediction of crude extract of Atriplex nitens Schkuhr for the screening of antioxidant and urease inhibitory
- 出典:
- International Journal of Chemistry and Technology
- 2024
- 8
- 62-71
- DOI:
- 10.32571/ijct.1389719
- 要旨:
- アカザ科の植物Atriplex nitens Schkuhrの種子を、メタノールで抽出した。粗抽出物のLC-MS-MS分析の結果、主成分はカテキンとイソケルシトリンであった。GC-MS-MS分析は、オレイン酸・パルミチン酸・リノール酸それぞれのメチルエステルとノナコサンを検出した。粗抽出物はラジカル消去およびウレアーゼ阻害活性を示し、IC50値は7.85±0.44 μg/mLおよび6.58±0.48 μg/mLであった。分子ドッキングの結果、ウレアーゼとの結合エネルギーはカテキンが−7.7 kcal/mol、イソケルシトリンが−8.6 kcal/molであり、両者とも低毒性が予測された。