脂肪細胞3T3-L1における、脂質生成・脂肪分解・アポトーシスに及ぼすケルセチンの影響: SIRT1経路の役割
The effect of quercetin on adipogenesis, lipolysis, and apoptosis in 3T3-L1 adipocytes: The role of SIRT1 pathways
- 著作名:
- Mohammad Hasan Maleki
- Sara Abdizadeh Javazm
- Sanaz Dastghaib
- Anahita Panji
- Mohammad Hojjati Far
- Hajar Mahmoodi
- Morvarid Siri
- Sayed Mohammad Shafiee
- 出典:
- Obesity Science and Practice
- 2024
- 10
- e752
- DOI:
- 10.1002/osp4.752
- 要旨:
- リポ多糖で刺激した脂肪細胞3T3-L1にケルセチンを投与すると、低下した生存率と脂肪分解マーカー(ATGL・HSL)の発現を回復し、リポ多糖によるアポトーシスを抑制した。しかし、SIRT1阻害剤の存在下では、アポトーシスの抑制を除くケルセチンの作用が打消された。ケルセチンが有する脂質生成の抑制効果も、SIRT1阻害剤が打消した。よって、ケルセチンによる脂質生成の抑制と脂肪分解の促進はSIRT1依存的であり、アポトーシスの抑制は非依存的である。