ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

オクテニルコハク酸無水物で処理した変性ジャポニカ米デンプンが安定化する乳濁液の調製における、超音波の出力がケルセチンの送達に及ぼす影響

Effect of ultrasonic power on delivery of quercetin in emulsions stabilized using octenyl succinic anhydride (OSA) modified broken japonica rice starch

著作名:
Xue Wang
Ning Wang
Dandan Wu
Liqi Wang
Na Zhang
Dianyu Yu
出典:
International Journal of Biological Macromolecules
2024
267
131557
DOI:
10.1016/j.ijbiomac.2024.131557
キーワード:
ケルセチン
変性ジャポニカ米デンプン
乳濁液
超音波出力
封入効率
小腸送達
バイオアベイラビリティ
要旨:
オクテニルコハク酸無水物で処理した変性ジャポニカ米デンプン(OSA-BJRS)が安定化する乳濁液を超音波の出力を変えて調製し、その影響を調査した。出力が400 Wが、ケルセチンの封入効率を最大化して89.37%であった。また、液滴の平均直径は0.51 μmで、ゼータ電位は26.73 mVであった。模擬消化液を用いる実験は、得られた乳濁液による小腸への安定したケルセチン送達を示唆した。ケルセチンの累積放出率(95.91%)とバイオアベイラビリティ(30.48%)も、超音波出力400 Wが最大化した。