ルチンを効果的に送達するグリコシル化ゼインDDSの調製と物性評価: in vitro形成機構・物性・生体アクセス性
Fabrication and characterization of glycosylated-zein as an effective delivery system for rutin: Formation mechanism, physicochemical properties, and bioaccessibility in vitro
- 出典:
- Food Bioscience
- 2024
- 59
- 104056
- DOI:
- 10.1016/j.fbio.2024.104056
- 要旨:
- メイラード反応によりゼインをグリコシル化した後、ナノ粒子化した。得られたグリコシル化ゼインにルチンを担持した際の封入効率は、62.43%であった。蛍光スペクトル・IRスペクトル・DSC熱分析の結果、ナノ粒子の形成には水素結合・静電相互作用・疎水基相互作用が関与していた。グリコシル化していないゼインナノ粒子に担持した際と比べて、得られたナノ製剤は、水溶性・再分散性・安定性・ラジカル消去活性が向上した。特筆すべきは生体アクセス性であり、模擬胃腸管にてナノ粒子担体に保護されるルチンの割合は、22.4%から77.7%に向上した。