ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンを効果的に送達するグリコシル化ゼインDDSの調製と物性評価: in vitro形成機構・物性・生体アクセス性

Fabrication and characterization of glycosylated-zein as an effective delivery system for rutin: Formation mechanism, physicochemical properties, and bioaccessibility in vitro

要旨:
メイラード反応によりゼインをグリコシル化した後、ナノ粒子化した。得られたグリコシル化ゼインにルチンを担持した際の封入効率は、62.43%であった。蛍光スペクトル・IRスペクトル・DSC熱分析の結果、ナノ粒子の形成には水素結合・静電相互作用・疎水基相互作用が関与していた。グリコシル化していないゼインナノ粒子に担持した際と比べて、得られたナノ製剤は、水溶性・再分散性・安定性・ラジカル消去活性が向上した。特筆すべきは生体アクセス性であり、模擬胃腸管にてナノ粒子担体に保護されるルチンの割合は、22.4%から77.7%に向上した。