ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

癌細胞を標的としてケルセチンを送達する、酸化グラフェンと酸化カーボンナノディスクの2層から成る足場

Graphene oxide and oxidized carbon nanodiscs as biomedical scaffolds for the targeted delivery of quercetin to cancer cells

要旨:
酸化グラフェン(GO)と酸化カーボンナノディスク(CND)の2層から成る足場に、ケルセチンを組込んだ。ケルセチンは酸化され、酸素官能基によって親水性が高まり、GOとCNDの両方との相互作用は各種スペクトロスコピーから確認できた。GOサイドから放出されたケルセチンは、ヒト由来神経膠芽腫細胞株U87のG0/G1期を停止した。一方、CNDサイドのケルセチンはG2/M期を停止して、酸化モードによって異なる挙動を示した。