ケルセチンの亜鉛イオノフォアは、ミドリムシ抽出物の抗インフルエンザ活性を増強する
Anti-influenza activity of Euglena extract augmented by zinc ionophore quercetin
- 著作名:
- Hitomi Yagai
- Yuka Horio
- Keiko Wakimoto
- Ryosuke Morimoto
- Yuji Oki
- Ayaka Nakashima
- Kengo Suzuki
- Yoshihisa Nakano
- Ryoichi Yamaji
- Yuji Isegawa
- 出典:
- Journal of Functional Foods
- 2024
- 116
- 106176
- DOI:
- 10.1016/j.jff.2024.106176
- 要旨:
- A型インフルエンザウィルスH1N1に感染したイヌ由来腎細胞にミドリムシ抽出物を投与すると、ウィルスの増殖を抑制した。ミドリムシ抽出物の活性成分は亜鉛であり、細胞への浸透には16時間を要した。ケルセチンは亜鉛イオノフォアを形成するため、亜鉛の細胞取込みを加速して、細胞内の亜鉛濃度を1.25倍にした。その結果、ケルセチンはミドリムシ抽出物の抗ウィルス活性を増強して、24時間後の阻害率は89.3%に達した。