ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

多嚢胞性卵巣症候群におけるケルセチンの効果: 動物モデルのシステマティックレビューとメタ解析

Effects of quercetin on polycystic ovary syndrome in animal models: a systematic review and meta-analysis

要旨:
動物実験にてケルセチンの投与が多嚢胞性卵巣症候群の改善効果を報告した論文10件の、システマティックレビューとメタ解析を行った。結論として、ケルセチンは代謝経路の調節・下垂体-卵巣軸の調節・抗酸化作用を介して多嚢胞性卵巣症候群を改善した。代謝経路の例としては、空腹時血糖値(加重平均差: -2.57, 95%信頼区間: -4.60, -0.55, P=0.01)が顕著に低下した。下垂体-卵巣軸の例としては、テストステロン(加重平均差: -2.02, 95%信頼区間: -2.79, -1.26, P<0.00001が顕著に低下した。抗酸化作用の例としては、マロンジアルデヒド(加重平均差: -2.66, 95%信頼区間: -5.01, -0.31, P=0.03)が顕著に低下した。