ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ネットワーク薬理学・分子ドッキング・in vitro実験に基づく、イチョウフラボンアグリコンのアテローム性動脈硬化症に対する効果

Effects of ginkgo flavone aglycone on atherosclerosis based on network pharmacology, molecular docking, and in vitro experiments

要旨:
各種データベースより、イチョウの標的遺伝子114種とアテローム性動脈硬化症の遺伝子4,710種を取得した。共通する82種を対象に、京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)および遺伝子オントロジー解析を行った結果、PI3K/Aktシグナル伝達経路が治療に重要な役割であると判明した。分子ドッキングで計算した、イチョウ葉抽出物の主成分とAktとの結合エネルギーは以下の通り。ケンフェロール: −5.92 kcal/mol、ケルセチン: −6.13 kcal/mol、イソラムネチン: −6.12 kcal/mol。