ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したナノ粒子とTrifolium alexandrinum由来ビオカニンAは、糖尿病ラットの大脳皮質にてPI3K/Akt/GSK-3βシグナル伝達を調節して神経を治療する

Neurotherapeutic effects of quercetin-loaded nanoparticles and Biochanin-A extracted from Trifolium alexandrinum on PI3K/Akt/GSK-3β signaling in the cerebral cortex of male diabetic rats

要旨:
高脂肪食とストレプトゾトシンで惹起した糖尿病のモデルラットに、ケルセチンを担持したナノ粒子・Trifolium alexandrinum由来のビオカニンA・Trifolium alexandrinum抽出物をそれぞれ投与した。いずれも対照と比べてモリスの水迷路のスコアを改善して、糖尿病による認知機能の低下を回復した。介入はまた、血糖値とインスリン値の改善と共に、血中の中性脂肪と総コレステロールも低下した。大脳皮質においては、チオバルビツール酸反応性物質と一酸化窒素が低下し、SOD・GHS・GPxは上昇して、フラボノイドが抗酸化作用を発揮した。大脳皮質における各種遺伝子発現の増減は、フラボノイドによるPI3K/Akt/GSK-3βおよびAMPKシグナル伝達経路の調節を示唆した。