ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

肝癌および慢性心不全の治療における、茯苓四逆湯(Poria Sini Decoction)の分子メカニズム

Homotherapy for Heteropathy: A Molecular Mechanism of Poria Sini Decoction for Treatment of Liver Cancer and Chronic Heart Failure

著作名:
Zhe Zhao
Huiying Yue
Xiaohua Cui
出典:
Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine
2024
2024
9958258
DOI:
10.1155/2024/9958258
キーワード:
茯苓四逆湯
肝癌
慢性心不全
ネットワーク薬理学
KEGG
遺伝子オントロジー
ケルセチン
イソラムネチン
TNF-α
PI3K/AKT
分子ドッキング
要旨:
茯苓四逆湯(Poria Sini Decoction)は中医学にて、肝癌および慢性心不全の治療に用いられている。各種データベースより、茯苓四逆湯・肝癌・慢性心不全に共通する標的遺伝子193種を取得した。京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)および遺伝子オントロジー解析の結果、肝癌および慢性心不全における活性成分はケルセチンとイソラムネチンであり、TNF-α・NF-κB・PI3K/AKT・TRPのシグナル伝達経路が重要な役割であった。分子ドッキングの結果、ケルセチンはAKTとTNFに、イソラムネチンはTNFに高い親和性を示した。