肝癌治療のためケルセチンを標的に送達する、グラフェン量子ドット/α-Fe2O3を組込んだアガロースが基盤のナノキャリアの物性およびin vitro評価
Physicochemical and in vitro characterization of Agarose based nanocarriers incorporated with Graphene Quantum Dots/ α-Fe2O3 for targeted drug delivery of Quercetin to liver cancer treatment
- 出典:
- Materials Chemistry and Physics
- 2024
- 320
- 129333
- DOI:
- 10.1016/j.matchemphys.2024.129333
- 要旨:
- アガロース・グラフェン量子ドット・α-Fe2O3を組合せて得たヒドロゲルナノ複合材料にケルセチンを担持して、粒径279.04 nmでゼータ電位が52.8 mVの球状ナノキャリアを調製した。α-Fe2O3の有無で、ケルセチンの封入効率は67%と87%で大きく変動した。得られたナノ製剤は、ヒト由来肝癌細胞株HepG2の増殖阻害活性がフリーのケルセチンと比べて大幅に向上した。