ダサチニブとケルセチンとを組合せた老化細胞除去剤は、糖尿病性腎症における腎損傷を軽減する
Senolytic combination of dasatinib and quercetin attenuates renal damage in diabetic kidney disease
- 出典:
- Phytomedicine
- 2024
- 130
- 155705
- DOI:
- 10.1016/j.phymed.2024.155705
- 要旨:
- Vivo: 糖尿病モデルマウスに、ダサチニブとケルセチンとを組合せた老化細胞除去剤を投与した。その結果、血中のクレアチニンと尿素窒素が低下して、腎機能の回復を示唆した。老化細胞除去剤は、腎組織の損傷を軽減し、腎線維症を抑制し、脂肪の蓄積を緩和した。Vitro: 高濃度グルコースで刺激した腎細胞HK-2にダサチニブとケルセチンとの組合せを投与すると、PPARαを活性化して脂肪酸の酸化を抑制した。しかし、PPARαをサイレシングしたHK-2細胞では老化細胞除去剤の効果が打消され、PPARαが標的であることを示唆した。