ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンナノ粒子はHsp70/TLR4/NF-κBシグナル伝達経路を調節して、カドミウムがブロイラーのファブリキウス嚢に誘発した酸化損傷と免疫損傷を軽減する

Rutin Nanoparticles Alleviate Cadmium-Induced Oxidative and Immune Damage in Broilers’ Bursa of Fabricius via Modulating Hsp70/TLR4/NF-κB Signaling Pathway

要旨:
ブロイラー150羽を5群に分け、以下の条件で40日間飼育した。1) 通常の餌+通常の水、2) 50 mg/kgのルチンナノ粒子を含む餌+通常の水、3) 通常の餌+150 mg/mLのカドミウムを含む水、4) 50 mg/kgのルチンを含む餌+150 mg/mLのカドミウムを含む水、5) 50 mg/kgのルチンナノ粒子を含む餌+150 mg/mLのカドミウムを含む水。その結果、3)の体重増加が最も低く、カドミウムは飼料換算率に基づく経済的損失をもたらした。カドミウムはファブリキウス嚢(B細胞を生成する鳥類に特有の器官)のマロンジアルデヒドを上昇し、SOD・カタラーゼ・GPxを減少して酸化ストレスを誘発したが、ルチンが回復した。いずれの評価項目でも4)に比べて5)が良好な結果であり、ナノ粒子の優位性を示した。同組織中のHsp70・TLR4・カスパーゼ-3・NF-κBの減少も、ナノ粒子の方が優れていた。