進行癌の血液凝固亢進を改善するための、イソケルセチンによるプロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の標的化
Targeting protein disulfide isomerase with the flavonoid isoquercetin to improve hypercoagulability in advanced cancer
- 著作名:
- Jeffrey I. Zwicker
- Benjamin L. Schlechter
- Jack D. Stopa
- Howard A. Liebman
- Anita Aggarwal
- Maneka Puligandla
- Thomas Caughey
- Kenneth A. Bauer
- Nancy Kuemmerle
- Ellice Wong
- Ted Wun
- Marilyn McLaughlin
- Manuel Hidalgo
- Donna Neuberg
- Bruce Furie
- Robert Flaumenhaft
- 出典:
- JCI Insight
- 2019
- 4
- e125851
- DOI:
- 10.1172/jci.insight.125851
- 要旨:
- 進行癌患者57名を対象とする、イソケルセチンの抗血栓効果と安全性を検証した、第II相臨床試験。イソケルセチンの服用期間は56日で、グループAは1日500 mg、グループBは1000 mgとした。主要監視項目は、静脈血栓閉栓症の指標であるD-ダイマーと、超音波検査による血栓形成である。前者の結果は、グループAは9.9%増加、グループBは21.9%減少で、1日1000 mgの投与量は有効であり500 mgでは不適切との結論を得た。一方、後者では監視期間中の発症はゼロであった。高度もしくは生命を脅かす副作用・有害事象は見られず、安全性も実証した。