ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

還元型酸化グラフェンナノ粒子に曝露したゼブラフィッシュ(Danio rerio)の行動・生化学・肝組織の変化におけるルチンの影響

Effect of Rutin on the Behavioural, Biochemical and Liver Morphological Changes in Danio Rerio Exposed to Reduced Graphene Oxide (Rgo) Nanoparticles

要旨:
ゼブラフィッシュに還元型酸化グラフェンナノ粒子を投与すると、肝組織のうっ血と壊死・肝細胞の空胞形成・肝板間隙の拡大を誘発した。しかし、ルチンの共投与は用量依存的にこの様な異常を改善して、肝保護効果を示した。ルチンは肝組織のマロンジアルデヒドを低減し、SOD・カタラーゼ・GPxは活性化して抗酸化作用を発揮した。また、暗所より明所を好むゼブラフィッシュの行動特性は、還元型酸化グラフェンナノ粒子が逆転したが、ルチンの投与で元に戻った。