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糖尿病性腎症のモデルラットにおける、一酸化窒素経路を標的とするルチンの腎保護作用

Nephroprotective Activity of Rutin in Diabetic Nephropathy Rat Model Targeting Nitric Oxide Pathway

著作名:
Pathivada Manasa
Ganta Suhasin
出典:
Journal of Drug and Alcohol Research
2023
12
236270
DOI:
10.4303/JDAR/236270
キーワード:
糖尿病性腎症
腎糸球体内皮細胞
ラット
ルチン
腎保護
一酸化窒素
動物実験
要旨:
Vitro: 腎糸球体内皮細胞を高濃度グルコースで刺激して、糖尿病性腎症の細胞モデルとした。ルチンは、高濃度グルコースに起因する細胞死を減少し、一酸化窒素ラジカルを消去した。Vivo: ストレプトゾトシンとニコチンアミドで惹起した糖尿病性腎症のモデルラットにルチンを投与すると、血中のグルコース・尿素窒素・クレアチニンを用量依存的に減少した。一酸化窒素の酸化物である亜硝酸塩および硝酸塩は、糖尿病性腎症で血中・尿中・腎中のいずれも低下したが、ルチンの投与で改善して、一酸化窒素経路を標的としていることを示唆した。