ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはM2/M1バランスを回復し、cGAS/STING経路の下方調節にて腸バリアを修復して、潰瘍性大腸炎を改善する

Quercetin ameliorates ulcerative colitis by restoring the balance of M2/M1 and repairing the intestinal barrier via downregulating cGAS‒STING pathway

要旨:
デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)で惹起した潰瘍性大腸炎のモデルマウスに、ケルセチンを投与した。その結果、潰瘍性大腸炎の尺度であるDAI(disease activity index)を減少し、脾組織および腸間膜リンパ節にてM1極性化したマクロファージを減少し、M2マクロファージは増大した。DSSがもたらしたcGAS(cyclic GMP-AMP synthase)とSTING(stimulator of interferon genes)の増大はケルセチンが改善して、cGAS/STING経路の抑制を示唆した。ケルセチンはまた、減少したZO-1およびオクルディンの発現を回復して、腸のバリア機能を改善した。