ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはMYH9に結合し、NK細胞の割合と成熟を促進して、加齢マウスの認知機能を改善する

Quercetin promotes the proportion and maturation of NK cells by binding to MYH9 and improves cognitive functions in aged mice

要旨:
Vivo: 10月齢の中年マウスにケルセチンを投与すると、新奇探索試験のスコアが顕著に高くなり、短期記憶を改善した。ケルセチンは、T細胞およびB細胞には影響を与えずにNK細胞の割合を増加した。また、NK細胞の枯渇は、マウスの認知機能を著しく低下することも併せて確認した。海馬組織のRNAシーケンスの結果は、中年マウスのRNAプロファイルを若い状態にケルセチンが調節していることを示唆した。Vitro: MYH9阻害剤はNK細胞の成熟を抑制し、ケルセチンの共存で逆転した。よって、ケルセチンはMYH9蛋白質に結合して、NK細胞の割合と成熟を促進した。