シクロホスファミドが誘発した腎毒性におけるケルセチンの保護効果は、MAPK/ERKおよびNF-κBシグナルの調節と関連する
The nephroprotective effect of Quercetin in Cyclophosphamide-induced renal toxicity might be associated with MAPK/ERK and NF-κB signal modulation activity
- 出典:
- Drug and Chemical Toxicology
- 2024
- 47
- in press
- DOI:
- 10.1080/01480545.2024.2347541
- 要旨:
- シクロホスファミドを投与したマウスは、腎組織の病変が顕著であり、Bax・カスパーゼ-3・TNF-α・IL-1βが上昇して炎症とアポトーシスが増大した。血中の尿素窒素・クレアチニン・尿酸の上昇は、腎機能の低下を示唆した。しかし、ケルセチンの投与は、この様な異常を軽減して保護効果を示し、MAPKとERKのリン酸化を著しく増大した。ケルセチンはまた、NF-κBを軽減した。従ってケルセチンの腎保護効果は、MAPK/ERK経路の活性化とNF-κBシグナルの抑制に基づく。