ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ネットワーク薬理学と分子ドッキングに基づく、下痢型過敏性腸症候群に対するハマネナシカズラ(Cuscuta chinensis)の効果の解明

Research in revealing the effects on Cuscuta chinensis to diarrhea type irritable bowel syndrome based on network pharmacology and molecular docking potential mechanism

要旨:
ハマネナシカズラ(浜根無蔓、Cuscuta chinensis)と、下痢型過敏性腸症候群に共通する遺伝子は128種であった。蛋白質間相互作用(PPI)解析の結果、TP53・IL6・AKT1・IL1B・TNF・EGFRを標的蛋白質であると予測した。京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)および遺伝子オントロジー解析の結果、シグナル伝達経路としてPI3K/Aktを特定し、有効成分はケルセチン・ケンフェロール・イソラムネチン・β-シトステロールであった。分子ドッキングの結果、4化合物とも上記6種の標的蛋白質に高い親和性を示した。