韃靼そばにルチンの蓄積を促進する、新規フラボノイド輸送体FtABCC2
Enhancing rutin accumulation in Tartary buckwheat through a novel flavonoid transporter protein FtABCC2
- 出典:
- International Journal of Biological Macromolecules
- 2024
- 270
- 132314
- DOI:
- 10.1016/j.ijbiomac.2024.132314
- 要旨:
- 韃靼そばを用いて、ABC(ATP binding cassette)輸送体の遺伝子発現とルチン含量との関係を調査した。その結果、サブファミリーCに属する遺伝子FtABCC2を同定した。FtABCC2蛋白質は液胞膜に特異的に局在し、ルチンを始めとするフラボノイド配糖体の輸送を担う。しかし、アグリコンには輸送体の機能を示さなかった。FtABCC2が過剰発現した韃靼そばは、総フラボノイドとルチンの含量が大幅に増加した。