ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

シスプラチンが誘発した心毒性のイソラムネチンによる軽減: 酸化ストレス・炎症・アポトーシスの調節に関するメカニズム

Mitigation of Cisplatin-Induced Cardiotoxicity by Isorhamnetin: Mechanistic Insights into Oxidative Stress, Inflammation, and Apoptosis Modulation

要旨:
予めイソラムネチンを投与したマウスは、その後のシスプラチンの注射に起因する心損傷を軽減した。イソラムネチンは心組織の損傷マーカー(トロポニンI・クレアチンキナーゼ・乳酸脱水素酵素)を低減し、活性酸素種とマロンジアルデヒドを減少して抗酸化作用を示した。イソラムネチンはまた、心組織の炎症(TNF-αとIL-6の減少)とアポトーシス(Bcl-2の増大、Baxとカスパーゼ-3の減少)を抑制した。メカニズムとして、イソラムネチンによるp62/Keap1/Nrf2シグナル伝達の調節を提唱した。