シスプラチンが誘発した心毒性のイソラムネチンによる軽減: 酸化ストレス・炎症・アポトーシスの調節に関するメカニズム
Mitigation of Cisplatin-Induced Cardiotoxicity by Isorhamnetin: Mechanistic Insights into Oxidative Stress, Inflammation, and Apoptosis Modulation
- 著作名:
- Rawan Abudalo
- Omar Gammoh
- Sara Altaber
- Yousra Bseiso
- Esam Qnais
- Mohammed Wedyan
- Muna Oqal
- Abdelrahim Alqudah
- 出典:
- Toxicology Reports
- 2024
- 12
- 564-573
- DOI:
- 10.1016/j.toxrep.2024.05.003
- 要旨:
- 予めイソラムネチンを投与したマウスは、その後のシスプラチンの注射に起因する心損傷を軽減した。イソラムネチンは心組織の損傷マーカー(トロポニンI・クレアチンキナーゼ・乳酸脱水素酵素)を低減し、活性酸素種とマロンジアルデヒドを減少して抗酸化作用を示した。イソラムネチンはまた、心組織の炎症(TNF-αとIL-6の減少)とアポトーシス(Bcl-2の増大、Baxとカスパーゼ-3の減少)を抑制した。メカニズムとして、イソラムネチンによるp62/Keap1/Nrf2シグナル伝達の調節を提唱した。