バルプロ酸が精巣に誘発した酸化ストレス・炎症・アポトーシスは、ドネペジルとケルセチンが軽減する: AMPK/SIRT1/PGC-1αおよびp38-MAPK/NF-κB/IL-1βシグナル伝達カスケードの役割
Donepezil and quercetin alleviate valproate-induced testicular oxidative stress, inflammation and apoptosis: Imperative roles of AMPK/SIRT1/ PGC-1α and p38-MAPK/NF-κB/ IL-1β signaling cascades
- 出典:
- International Immunopharmacology
- 2024
- 134
- 112240
- DOI:
- 10.1016/j.intimp.2024.112240
- 要旨:
- バルプロ酸を過剰に投与したラットは、精巣組織に酸化的損傷・炎症・アポトーシスをもたらし、構造に変化が起こり、精子の数と生存率が低下し、血中のテストステロンが低減した。バルプロ酸はまた、AMPK/SIRT1/PGC-1αシグナル伝達カスケードを抑制した。しかし、予めドネペジルもしくはケルセチンと投与すると、p38-MAPK/NF-κB/IL-1βシグナル伝達を阻害して、上記の異常を軽減した。ドネペジルとケルセチンとの併用は、それぞれの単独処置に比べて良好な結果を与えた。