ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンナノ粒子を含むヒドロゲル微小球の経口投与は、腸脳軸を調節して高地における睡眠障害を軽減する

Oral quercetin nanoparticles in hydrogel microspheres alleviate high-altitude sleep disturbance based on the gut-brain axis

要旨:
ケルセチンの水溶性とバイオアベイラビリティの低さを解決すべく、ケルセチンを担持したゼインナノ粒子を、アルギン酸カルシウムを基盤とするヒドロゲル微小球にエレクトロスピニング法で封入した。得られたナノ製剤を予め投与したマウスは、高地における睡眠時間が延長され、炎症因子(TNF-α・iNOS)が減少し、短期記憶が改善した。ナノ製剤はまた、腸内細菌叢におけるクトバチルス属とラクノスピラ属の相対量を増やし、腸の炎症を軽減した。