ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したキトサン-三ポリリン酸ナノ粒子: エチオンが誘発した発生毒性の保護メカニズム

Chitosan-TPP encapsulated quercetin nanoparticles: amplified protection mechanisms unveiled against Ethion-induced developmental toxicity through comprehensive in-vivo and in-silico elucidation

要旨:
イオン化ゲル法により、ケルセチンを担持したキトサン-三ポリリン酸(TPP)ナノ粒子を調製した。粒径は363.2±1.23 nmで、ゼータ電位は29 mVで、ケルセチンの封入効率は85.16±0.33%であった。オスラットに殺虫剤エチオンを60日間投与し、ケルセチンナノ粒子の共投与の有無を比較した。その後交配したメスラットの妊娠20日目に、胎児の状態を比較した。エチオン由来の胎児は、体重の減少・血腫・口蓋裂・尾の丸まり・四肢の欠如を示し、発生毒性が明らかになった。ナノケルセチンの共投与は、各種評価項目をコントロールと同等にまで正常化した。