ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

静脈注射が可能なイソラムネチン水溶性製剤の調製と、ラットにおける薬物動態

A water-soluble preparation for intravenous administration of isorhamnetin and its pharmacokinetics in rats

要旨:
ポリビニルピロリドン(水溶性ポリマー)と塩化ベンザルコニウム(陽イオン界面活性剤)をイソラムネチンに加えると、水溶性が3.5 μg/mLから2.1 mg/mLに向上した。すなわち、600倍向上したことになり、静脈注射用製剤として機能した。ラットに注射した薬物動態は、最大血中濃度到達時間の早さ(5.7±4.3 min)と半減期の長さ(61±47.5 min)が特徴であった。また、2種類の硫酸抱合体を代謝物として同定した。