ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

高血圧患者のケルセチン服用が、内皮機能不全の指標・炎症・脂質代謝に及ぼす影響

Indicators of endothelial dysfunction, markers of inflammation and lipid metabolism in patients with hypertension with the administration of quercetin

著作名:
Maryana I. Prokosa
出典:
Wiadomości Lekarskie
2022
75
1653-1657
DOI:
10.36740/WLek202207107
キーワード:
臨床研究
無作為化
二重盲検
比較対照
並行群間
高血圧
ケルセチン
内皮機能不全
抗炎症作用
脂質代謝
要旨:
44.8±8.5歳のII~III度高血圧症患者72名を対象とする、ケルセチンの効果を検証した臨床研究。被験者を無作為に2群に分け、介入群39名は通常の治療(ラミプリルもしくはアムロジピンの服用)に加えてケルセチン500 mg/dayを30日間服用し、残る33名は対照群として通常の治療のみ行った。治療期間の前後で血液検査を行い、内皮機能・炎症・脂質代謝に関するパラメータのベースラインからの変化を比較した。介入群は一酸化窒素とIL-1が顕著に減少したが(P<0.05)、対照群では有意差を認めなかった(P>0.05)。TNF-αのベースラインからの変化は、介入群(P<0.01)と対照群(P<0.05)の両方で顕著であった。同様の傾向をC反応性蛋白質とVLDLにて認めた(介入群: P<0.05、対照群: P<0.05)。なお、群間有意差は記載されていない。