ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

鉄過剰の遺伝的マウスモデルにおける、血中および肝臓中鉄含有量へのルチンの効果

The effect of the flavonol rutin on serum and liver iron content in a genetic mouse model of iron overload

要旨:
鉄代謝で重要な役割を果たすトランスフェリン受容体2をノックアウトし、III型遺伝性ヘモクロマトーシスのモデルマウスを新規に作成した。この病態モデルにルチンを投与すると、肝臓中のフェリチン(鉄と結合する蛋白質)の発現が顕著に減少し、血清のトランスフェリン飽和を解消した。さらに、肝臓および血清中の鉄レベルが下降し、飽和していた血清の総鉄結合能には余裕ができた。